日本天文学会1996年秋季年会 Q07b


ISO/LWSによるρOphiuchi Cloudの観測

友野 大悟 (東大理天文)、中川 貴雄 (宇宙研)、 尾中 敬 (東大理天文)、油井-山下 由香利 (通総研)、芝井 広 (宇宙研)
星間現象(遠赤外線分光、ISO/LWS、光解離領域) Q07b

 われわれは、ISO/LWS を用いて ρOphiuchi Cloud 中に埋もれた B型星 HD147889 と、その周辺領域の観測を行った。 観測波長は 43um から 197um までであり、 波長分解能は λ/δλ=100-300 であった。 検出限界は、波長域によって異なっていた。 空間方向には、HD147889を中心として東西方向に3.3分角ずつ32点、 1.7度にわたる観測を行った。 観測の際のビーム径は1.7分角であった。 これは、ρOphiuchi Cloudまでの距離160pcでは0.077pcに相当する。

 この観測の結果、 [C II]158um について HD147889 周辺での 放射強度の空間構造が再確認 (Yui et al., ApJ, 419, L37, 1993.) されたほか、 [O I]145um についても空間構造の情報を得ることができた(下図…省略)。 本講演では、[C II]、[O I]の空間による強度変化の他、 ISO/SWSによる[Si II]35um 輝線の観測結果についても触れる予定である。


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